White Deer (Oshika)
雄大な自然を背景に凛と立ち空を仰ぐ白い鹿の姿に「復興への思い」を感じる
宮城県石巻市、牡鹿半島の萩浜(おぎのはま)エリアの「ホワイトシェルビーチ」に佇む、高さ6mの白い鹿の彫刻。この《White Deer (Oshika)(ホワイトディア オシカ)》は、アート・音楽・食の総合芸術祭「Reborn-Art Festival(リボーンアート・フェスティバル)2017」で発表され、イベントのシンボル的存在として人々を魅了してきました。宮城県石巻市で震災後の「内側からの復興」を目指して立ち上げた「Reborn-Art Festival」は、国内外のアーティストがこの自然豊かな地で地域の歴史や人、食材などと出会い、新たな「アート・音楽・食」を生み出すプロジェクトです。
雄大な自然をバックに空を仰ぎ見るその姿は、神秘的で神々しいほど。イベント会期外も「ひと目見たい」「写真におさめたい」と訪れる人が後をたちません。

鹿は古来から「神鹿(しんろく)」と呼ばれ、霊力がある神の使者と考えられてきました。《White Deer(Oshika)》が展示されている牡鹿半島の荻浜は以前から鹿が多く生息するエリアで、近年、増えすぎた鹿が人里に降りてきて姿を見せることがあり「迷い鹿」と呼ばれています。
彫刻家の名和晃平(なわ こうへい)氏による《White Deer(Oshika)》は《White Deer》シリーズのひとつ。「神鹿」と呼ばれる鹿を再解釈し、インターネット上に現れた「迷い鹿」の剥製を取り寄せ、3Dスキャンしたデータをもとに制作。遠い空を見上げているのは、この鹿が生まれた瀬戸内海の犬島の方を向いているといわれ、その地を旅の出発点に「迷い鹿」として東京をさまよい牡鹿半島にたどり着いたというストーリーがあり、その姿をさらに神秘的に見せています。
展示は2027年までの期間限定の予定です。
※鑑賞時間は10:00〜17:00まで。
- 住所
- 宮城県石巻市荻浜
- 鑑賞時間
- 10:00〜17:00
- 駐⾞場の有無
- 有 ※駐車場(宮城県石巻市萩浜横浜山25-1)から作品までは徒歩7分
- 交通案内
- ①JR「石巻駅」、または石巻河南ICより国道398号、県道2号を経由して車で約35分
②JR石巻線「渡波駅」より車で約25分
③JR「石巻駅」から石巻市営バスで約1時間「萩浜」バス停より徒歩約10分
- WEBサイト
- Reborn-Art Festival